【テンプレ付】会社説明会アンケートの質問例と回答率を上げるポイントを解説

【テンプレ付】会社説明会アンケートの質問例と回答率を上げるポイントを解説

d’s JOURNAL編集部

会社説明会とは、自社に興味がある人材に対して、理念や事業内容といった企業情報、また求人情報の詳細などを説明する場のことです。そんな会社説明会を実施する上で欠かせないものが、参加者へのアンケートです。アンケートを実施することで、自社の魅力が伝わったかどうか、また採用活動をどのように改善すればよいのかが可視化できます。

本記事では、会社説明会アンケートの質問例や、回答率を高めるためのポイントを解説します。

会社説明会アンケートの重要性と活用目的

会社説明会アンケートは、採用活動をより効果的に進める上で非常に重要な取り組みです。その詳細を以下で解説します。

会社説明会アンケートを実施する主な目的

会社説明会アンケートを実施する最大の目的は、就活生・転職希望者の志望度や理解度を客観的に把握し、説明会自体の質向上やその後の選考におけるフォローの最適化に活かすことです。
具体的には、アンケートを通じて以下のような情報を収集できます。

【会社説明会アンケートを通じて得られる情報】
●会社説明会そのものの満足度
●自社の事業や理念に対する理解度
●自社への志望度

採用の売り手市場が続く今日では、就活生・転職希望者についての情報を少しでも多く集めることが非常に重要です。採用活動で確かな成果を出したいのであれば、会社説明会後のアンケートを標準的な運用として組み込むことを推奨します。

採用活動の改善につながる重要なデータが得られる

アンケートで得た情報は、採用活動を改善していく上で欠かせないものです。選考への応募率が低い、あるいは途中で辞退する人材が多いといった状況の原因も、アンケート結果を分析することで明確になる可能性があります。

例えば、アンケートによって「自社の強みが伝わっていない」ということが明確になったのであれば、広報活動の内容を見直す、また選考時に情報を補足する、といった対応が取れるようになります。このようにアンケート結果を分析し、自社の強みと課題を明確化していけば、採用活動の精度も高まっていくでしょう。

アンケートを実施しない場合のリスク

アンケートを実施しないと、会社説明会の改善点を明確化できず、以降の説明会の質を向上させられません。参加者の自社に対する理解度や志望度も把握できないため、選考でどのようにフォローすればよいかも、わからないままとなってしまうでしょう。
また、先述したような採用活動の改善につながるデータも得られないので、応募数も改善できず、歩留まり(※)の値が下がる恐れもあります。

上記のようなリスクを避けるためにも、会社説明会アンケートを実施する必要があるのです。

※選考の中で次のステップへ進んだ就活生・転職希望者の割合を示す指標のこと

会社説明会アンケートを実施するメリット

会社説明会の参加者にアンケートを取ることで、企業は以下のメリットを得られます。

【会社説明会アンケートを実施するメリット】
●自社の魅力として伝わったポイントを把握できる
●説明会の満足度や改善点を明確にできる
●志望度・選考意向を把握できる
●採用歩留まりの改善につながる

それぞれの詳細を順に解説します。

自社の魅力として伝わったポイントを把握できる

会社説明会アンケートでは、「今回の説明会で何に一番興味を引かれましたか?」といった質問で、自社に対して就活生・転職希望者が抱いている印象を確認できます。これにより、自社のどこに興味を持ったのかを把握できる点が、会社説明会アンケートを実施するメリットの一つです。
自社の魅力や強みを客観的な目線で再確認することで、以降の採用活動でより効果的な訴求が行えるようになります。

説明会の満足度や改善点を明確にできる

アンケートを取ることで、会社説明会に参加した就活生・転職希望者の満足度、そして改善点を明確にできます。

会社説明会に対する満足度が高かったのであれば、ほかの項目に対する回答内容も分析して、次回に向けてさらにブラッシュアップすることも可能です。
反対に、不満の声が多く挙がってしまった場合は、課題を洗い出して改善していく必要があります。例えば「もっと詳細な説明が聞きたかった」といった意見が多いようであれば、説明会のプログラムを見直して、事業や業務の説明時間を増やしましょう。

志望度・選考意向を把握できる

会社説明会アンケートを実施するメリットとしては、自社に対する志望度を確かめられる点も挙げられます。志望度の高い就活生・転職希望者の数やその特徴を整理すれば、評価基準の妥当性や、自社に合う人材を見極めるためのポイントなどを再検討するための判断材料になる可能性があります。

またアンケートを通じて、参加者がほかに選考を受けている企業や、転職先を選ぶ際の基準なども確認可能です。採用市場での自社の立ち位置を把握し採用戦略を策定する上で、これらの情報は有用です。

採用歩留まりの改善につながる

会社説明会アンケートで得た情報は、採用の歩留まりを改善する上でも役立ちます。

歩留まりの値が低いということは、選考に進めなかった、あるいは辞退した就活生・転職希望者の割合が多いことを意味しているため、早急に改善しなくてはなりません。
会社説明会アンケートを実施すれば、回答結果を基にそのような状態になった原因を分析できます。その上で、例えば「業務の実態が把握できなかった」という回答が多いようであれば、現場の担当者と話ができる機会を設ける、といった対策を講じます。

【項目別】会社説明会アンケートの質問例

会社説明会アンケートでは、具体的にどのような質問を設ければ良いのでしょうか。ここでは、確認する内容や項目ごとに分けて質問例をご紹介します。

【項目別】会社説明会アンケートの質問例
●自社に対する理解度を把握する質問例
●志望度・選考意向を確認する質問例
●会社説明会の満足度を把握する質問例
●会社説明会の改善点を把握する質問例
●その他の質問の例
●オンライン説明会向けの質問例

自社に対する理解度を把握する質問例

就活生・転職希望者が自社の事業内容や強みを理解できたかどうかを確認する際は、以下の質問をアンケートに設けましょう。

【自社に対する理解度を把握する質問例】
●弊社の事業内容やビジョンに共感できましたか?
●弊社の強みだと感じた部分を3つまでお選びください
●本日紹介した事例の中で、最も興味深かったものはどれでしょうか?

これらの回答内容は、「自社が打ち出したい魅力」と「就活生・転職希望者の受け止め方」の乖離(かいり)を測る判断材料になります。

回答が具体的かつポジティブであれば、自社の魅力が就活生・転職希望者に正確に届いているといえるでしょう。反対に、特定の質問に無回答が多かったり、意図した強みが回答に選択されなかったりする場合は、説明会での伝えたいポイントが不明瞭(ふめいりょう)な可能性があるため、紹介する事例やコンテンツを一度見直したほうが良いかもしれません。

なお、回答方法は質問内容に応じて変えることをお勧めします。
クローズドクエスチョンには、5段階や4段階から評価を選べる選択肢が最適です。これらの形式は、回答者が直感的に回答を選択できるため負担が少なく、かつ企業側も「理解度」や「満足度」を数値化して客観的に分析・比較できるといったメリットがあるためです。

一方で、より深い思考を確認するオープンクエスチョンに関しては、想定される回答を選択肢として用意しておく、あるいは自由記述にすることで参加者の本音や細かな認識の違いを汲み取りやすくなることが期待できるでしょう。

志望度・選考意向を確認する質問例

自社に入社したいという意思の有無や、転職活動の傾向を確かめる質問としては、以下が例として挙げられます。

【志望度・選考意向を確認する質問例】
●弊社の志望順位は何番目でしょうか?
●転職活動で重視されていることを、最大3つまでお答えください
●差し支えなければ、ほかに選考を受けている会社をお答えください

選考中のほかの会社について尋ねる際は、「転職活動の状況に応じて可能な限り選考スケジュールを調整します」といった理由を添えられると理想的です。また、「差し支えなければ教えてください」というスタンスを徹底することでより丁寧な印象を与えることができます。

会社説明会の満足度を把握する質問例

次回以降の会社説明会の質を高める上で、満足度に関する質問は欠かせません。具体的には、以下に挙げる質問などが有効です。

【会社説明会の満足度を把握する質問例】
●本日の会社説明会の満足度を、5段階評価でお答えください
●本日の説明会で最も印象に残ったコンテンツと、その理由をお聞かせください
●説明会に参加する前と比較して、弊社に対する印象は変わったでしょうか?

これらの質問に対する回答を基に、就活生・転職希望者が興味を示すトピック、あるいは説明を補強したほうが良い内容などを分析し、次の会社説明会に反映します。

会社説明会の改善点を把握する質問例

満足度の確認と併せて、改善点の有無についても質問しておくことをお勧めします。「何か気になった点はありませんか?」と明示的に尋ねれば、「そういえば気になったことがあったな」と、参加者も遠慮なく回答してくれると考えられます。

改善点を把握する質問の一例は、以下のとおりです。

【会社説明会の改善点を把握する質問例】
●本日の説明会で不満だった点をお聞かせください
●説明会について何かご意見があれば、ご自由にご記入ください
●説明不足だと感じたコンテンツはありましたか?

ポジティブな意見とネガティブな意見の両方が集まれば、より効果的に会社説明会をブラッシュアップできます。

その他の質問の例

ここまでに紹介したもののほかにも、以下に挙げる質問などは採用活動を改善する上で役立つと考えられます。

【その他の質問の例】
●弊社を知ったきっかけは何ですか?
●弊社の部署や部門の中で、特に興味のあるところがあればお聞かせください
●もし弊社に入社できたら、どのようにキャリアを積んでいきたいですか?

特に、自社を知ったきっかけに関する質問は、どの採用チャネルが有効であるかを判断する上で非常に有用です。流入が多いチャネルが把握できれば、採用活動の効率をさらに高められる可能性があります。

また、参加者が感じたことを率直に書くための自由記述欄を、最後に設けておいても良いでしょう。志望度の高い就活生・転職希望者が自己アピールを書いてくれる場合もあり、選考を進める上での有用な情報源ともなり得ます。

オンライン説明会向けの質問例

オンラインの会社説明会を実施する場合は、アンケートの内容もオンライン向けに調整する必要があります。以下に挙げたような、オフラインの説明会との違いや、通信環境についての質問を設けましょう。

【オンライン説明会向けの質問例】
●オフラインの説明会と比較して、理解度に違いはありましたか?
●オンライン形式でも会社の雰囲気は伝わりましたか?
●音声や映像の品質に問題はありませんでしたか?

オンライン説明会は、遠方の居住者を含め地域を問わず広範囲から参加者を募れる点や、会場の確保・設営といった準備にかかるコストを大幅に削減できる点において、現代の採用活動に適した手法といえるでしょう。

そのメリットを最大限に活かすためにも、通信トラブルなどの問題をアンケートで指摘された場合には、次回に向けて改善対応してください。

会社説明会アンケートのテンプレート

「すぐに使えるアンケートのテンプレートはないだろうか」とお考えの人事・採用担当者には、以下の会社説明会アンケートのテンプレートがお勧めです。

このテンプレートには23項目の質問が含まれており、ダウンロードしてすぐに利用できる状態となっています。もちろん、貴社の採用活動の目的に合わせてカスタマイズすることも可能です。会社説明会の質を上げて、採用活動を改善していくためのツールとして、ぜひ活用してください。

アンケートの回答率を高める設計と運用のポイント

会社説明会アンケートを実施しても、回答率が低くてはデータを集められません。一人でも多くの参加者に回答してもらうためにも、アンケートを運用する際は以下のポイントを意識しましょう。

【アンケートの回答率を高める設計と運用のポイント】
●設問数を最適化する
●必須項目は最小限にする
●回答時間の目安を提示する
●回答の目的を事前に伝える
●匿名にする
●回答タイミングを最適化する

設問数を最適化する

アンケートの設問数が多過ぎると回答に時間がかかり、記入を諦めてしまったり、回答内容が適当になったりする参加者が出てきてしまいます。アンケートに答えてくれる参加者を一人でも多く増やすためにも、設問数は必要最低限にとどめて、回答にかかる手間や時間を減らしましょう。アンケートを実施する目的を踏まえた上で、重要度の高い質問だけに絞ることが大切です。

必須項目は最小限にする

全体の設問数だけではなく、回答必須の項目も最小限にとどめておくことを意識しましょう。特に、自由記述のような回答に一定の手間がかかる質問は、記入する際の負担を考慮して任意項目とすることをお勧めします。アンケートに答える際の負担が少なくなれば回答率が上がり、より多くのデータを得られるようになると考えられます。

回答時間の目安を提示する

回答時間の見通しが立たないと、質問数を見た参加者が「時間がかかりそうだな」と考えて、回答を諦めてしまうかもしれません。そのような事態を避けるためにも、回答時間のおおよその目安をアンケートの冒頭に明示しておくことをお勧めします。
「回答時間:約3分」というように記載しておけば、「それくらいなら回答できそうだな」と考える参加者が増えて、アンケートの回答率を高められる可能性があります。

回答の目的を事前に伝える

アンケートの結果が後々の選考に影響するのかどうかは、会社説明会の参加者としては気になるところです。従って、説明会の改善だけを目的としているのか、あるいは採用選考で活用するのかといった点については、事前に説明しておくほうが良いでしょう。アンケートの目的が明確になれば、参加者もそれを踏まえて回答してくれるようになるので、自社が必要とするデータも集めやすくなります。

匿名にする

会社説明会に対する忌憚(きたん)ない意見を求めるのであれば、匿名で回答可能なアンケートを実施しましょう。誰がどのように回答したかわからない、という状況であれば、参加者が正直な感想を書いてくれる可能性が高まります。

一方で、匿名だと参加者一人ひとりにひも付いたデータは集められないので、選考のための情報収集手段としては適していません。自社への入社意欲が強い就活生・転職希望者を探す場合には、実名でのアンケートが最適な選択肢となり得ます。

回答タイミングを最適化する

アンケートの回答率を高めるには、説明会が終了した直後、すぐにアンケートを回答してもらうように案内するなどの対応が必要です。帰宅後や後日での回答となると、普段の業務や就職活動などに追われて時間が取れなくなることが多いためです。

参加者が回答することを忘れてしまわないように、「退室前にアンケートへの回答をお願いいたします」と最後に呼びかけましょう。また、アンケート記入の時間まで含めて説明会のスケジュールを立てておくことも、回答率を高める上でのポイントです。

アンケート結果を次回の説明会改善に活かす方法

アンケートで得られた回答結果を活用する方法としては、以下が挙げられます。

【アンケート結果を次回の説明会改善に活かす方法】
●満足度データから改善点を特定する
●志望度データをフォロー施策に活かす
●自由記述の内容を分析する
●説明会を継続的に実施しPDCAを回す

それぞれの詳細は以下のとおりです。

満足度データから改善点を特定する

アンケートから得られた満足度データを基に、次の会社説明会に向けての改善点を特定しましょう。

この際、全項目の満足度の平均値を見るのではなく、「説明内容」「時間」「理解度」といった項目別に分析することが重要となります。参加者の満足度が特に低かった項目を重点的に分析すれば、改善が必要なセッションやコンテンツが特定され、改善の方向性を明確化できます。

志望度データをフォロー施策に活かす

アンケートの自由記述欄や自己アピール欄の内容から、就活生・転職希望者ごとの志望度の違いも明確化できます。これにより、人材一人ひとりに合わせたフォローが可能となります。

志望度が高い就活生・転職希望者に対しては、先んじて選考を案内することも可能となります。反対に、自社に魅力を感じていない就活生・転職希望者には、アンケートの内容を参考に、その人が懸念を感じている点について後ほど補足情報を伝えてあげるとよいでしょう。

自由記述の内容を分析する

会社説明会に対する意見をより深く分析する際は、自由記述の内容が役立ちます。

「○○についての説明が特に印象的だった」といったポジティブなフィードバックが記載されていた場合は、そこから自社の強みや、訴求として活用できるポイントを深掘りします。反対に、説明が足りていないコンテンツや、あまり魅力的だと思われていない内容を見直す際は、ネガティブな意見を参考にすると良いでしょう。

また、自由記述欄の内容を分析する際は、同じ意見が多いかどうかよりも、その内容が説明会の改善に役立つかどうかを意識することを心掛けてください。たとえ少数意見であったとしても、核心を突いた意見であるなら、改善案に積極的に取り込むことが大切です。

説明会を継続的に実施しPDCAを回す

会社説明会の品質を高めていくには、ここまでの内容を意識した上で、以下に挙げるような流れでPDCAを回していく必要があります。

【会社説明会を改善する際のPDCAの流れ】
●Plan:アンケート結果を基に改善点を整理する
●Do:改善したプログラムを次の説明会で実施する
●Check:参加者の満足度や志望度の変化をアンケートで確認する
●Action:効果があった改善策を標準化し、継続的に説明会の質を高めていく

この流れを繰り返していけば、会社説明会の満足度が高まるだけではなく、自社そのものの評判も向上して、採用活動を有利に進められるようになるでしょう。

オンライン説明会でのアンケート実施方法

オンラインで会社説明会を実施する際は、以下の方法でアンケートを取りましょう。

【オンライン説明会でのアンケート実施方法】
●アンケート機能付きのオンライン会議システムを利用する
●Webアンケート作成ツールを利用する

アンケート機能付きのオンライン会議システムを利用する

アンケート機能が付いたオンライン会議システムなら、会社説明会のあとにそのままアンケートを実施できます。ほかのツールを別途導入する必要がなく、必要最低限の構成で済む点がメリットです。

利用するシステムによって細かな機能が異なるので、事前に比較して自社に合ったものを選びましょう。また機能面だけではなく、費用形態やセキュリティの高さなども、欠かさずにチェックしておきたいところです。

Webアンケート作成ツールを利用する

Webアンケート作成ツールを用いる、という方法もあります。
無料で使えるものを含めて、Webアンケート作成ツールにも独自の強みがあるので、それぞれ一度試してみた上で、使いやすいものを導入しましょう。

採用活動を改善する上で会社説明会アンケートは欠かせない

会社説明会のあとにアンケートを実施することで、説明会の良かった点と課題が明確になるほか、自社に対する就活生・転職希望者の理解度や志望度も把握できます。採用活動を改善し、自社での活躍が見込める人材を採用する上で、欠かせない取り組みだといえるでしょう。

アンケートを通じて有用なデータを得るには、質問の内容を精査する必要があります。本記事内でご紹介した質問例や、すぐに使えるテンプレートを活用して、貴社が求めるデータが得られるアンケートを作成していきましょう。

(制作協力/株式会社eclore、編集/d’s JOURNAL編集部)