【例文付き】スカウトメールの書き方と開封率・返信率UPのポイントを解説

【例文付き】スカウトメールの書き方と開封率・返信率UPのポイントを解説

d’s JOURNAL編集部

「スカウトメール」とは、その名の通り人材をスカウトするためのメールのことです。条件に合った人材に対して、企業から主体的にアプローチできる手法であることから、採用競争が激化した現代では特に有効性が注目されています。

この記事では、スカウトメールの概要を踏まえて、書き方のポイントなどを複数パターンの例文も交えて紹介します。

スカウトメールの考え方を記事で理解したうえで、実際の文面例まで確認したい方は、以下の職種別の採用DM文例集をご活用ください。自社の採用課題や募集職種に合わせた整理材料として、資料をダウンロードいただけます。

スカウトメールとは

スカウトメールとは、自社の求人への応募を促すために、企業から転職希望者にメールを送る手法のことです。

従来の採用手法では、求人広告などを打ち出し、転職希望者からの応募を受け付ける「待ち」のスタイルが一般的でした。しかし、スカウトメールは企業側から転職希望者にアプローチしていく方法であるため、「攻め」の採用が行える点が大きな特徴です。

転職サイトなどのデータベースから、自社が求める条件に該当する人材にスカウトメールを送る流れが一般的です。転職希望者から返事があった場合は、企業側と転職希望者で連絡を取りながら採用プロセスを進めていきます。

スカウトメールは企業側から直接アプローチするため、転職希望者に「自分に向けた提案だ」と感じてもらいやすく、応募意欲や入社意欲の向上が期待できます。

スカウトメールが注目される背景と採用市場の変化

スカウトメールが注目されている背景には、採用市場が労働人口の減少に伴う売り手優位の状況にあり、企業が「待つだけでは人材を採用できない時代」になっているためです。

内閣府が公表している「令和7年版高齢社会白書」によれば、生産年齢人口(15~64歳)が最も多かった1995年が8,716万人であるのに対し、2024年には7,373万人に減少していることがわかります。

さらに、2050年には生産年齢人口が5,540万人まで減少することが予測されているため、人材の採用が中長期的な経営課題になっているといえるでしょう。また、厚生労働省が公表している「一般職業紹介状況(令和7年12月分)」によれば、有効求人倍率は1.19倍、新規求人倍率は2.17倍となっています。

2021~2025年の過去5年間のデータをまとめると、以下の通りです。

2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
有効求人倍率 1.13 1.28 1.31 1.25 1.19
新規求人倍率 2.02 2.26 2.29 2.25 2.17

(参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『職業紹介-求人倍率』)

少子高齢化に伴い、人材採用は売り手市場の状態が長く続いており、企業間での採用競争は激化しているといえるでしょう。採用の難易度が上がっている中で、企業では従来の待ちの採用ではなく、攻めの採用への転換が重視されるようになっているのです。

特に、中小企業では知名度などの面で不利になる場合が多いため、自社の求人情報を認知してもらう機会をつくるという点でも重要な戦術になり得ます。

また、転職の一般化や終身雇用制度の弱体化により、即戦力となる人材を求める声が強まっていることもスカウトメールが注目される理由です。

専門的なスキルや業務経験を持つ人材をピンポイントで採用したい場合などで、直接的にコミュニケーションを図れるスカウトメールは大いに役立つと考えられています。

(参照:内閣府『令和7年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)』、厚生労働省『一般職業紹介状況(令和7年12月分及び令和7年分)について』)

ダイレクト・ソーシングにおけるスカウトメールの役割

企業から転職希望者へアプローチするという方法としては、「ダイレクト・ソーシング(ダイレクト・リクルーティング)」も代表的な採用手法です。ダイレクト・ソーシングとは、企業が主体的に人材を見つけ出し、直接アプローチを図るさまざまな方法・考え方をまとめた呼び名のことです。

スカウトメールも、企業から転職希望者へ直接的なアプローチを図る手法のため、混同されがちですが、両者は同義語ではありません。スカウトメールはダイレクト・ソーシングに含まれる手段の一つです。

自社が希望する条件に合致する転職希望者一人ひとりに、ピンポイントでアプローチできるスカウトメールは、ダイレクト・ソーシングで重要な役割であるといえます。

【その他のダイレクト・ソーシング】
●イベントを通じたスカウト
●リファラル採用(従業員の紹介)
●SNSのダイレクトメッセージ など

ダイレクトリクルーティングについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
(関連記事:ダイレクトリクルーティングとは?人材紹介サービスとの違いや導入のメリット

スカウトメールが向いている・向いていない企業

スカウトメールは、全ての企業に適した手法ではありません。向いている企業と、向いていない企業の特徴を以下にまとめました。

【スカウトメールが向いている・向いていない企業の特徴】

向いている 向いていない
●地方の中小企業
●専門的なスキルを保有した人材を求めている
●自社が求める人材を、社内で選定したい
●採用のペースを自社でコントロールしたい
●採用要件が厳しく対象の人材像が限られるポジション・職種で採用したい
●採用活動へのリソースが不足している
●採用に関する知識・ノウハウが乏しい
●採用予定人数が多い
●求める人材像が明確になっていない

「向いている」に当てはまる場合はスカウトメールを活用したほうが、効率的な採用活動につながります。反対に「向いていない」が複数当てはまる場合は、ほかの採用手法を実施するなど、その項目を改善してからスカウトメールを取り入れると良いでしょう。

ここまでの内容を踏まえて、実際の文面にどう落とし込むかを確認したい方は、以下の職種別採用DM文例集をご活用ください。記事で整理した考え方を、自社の採用業務に落とし込む際の参考資料としてダウンロードいただけます。

求める人材像や選考の判断軸を整理したい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
(関連記事:採用基準とは?具体的な設定手順や自社にマッチした人材の見極め方|テンプレ付

スカウトメール設計の考え方

スカウトメールの目的は、企業が求める人材を採用に結び付けることにあります。本来の目的が果たせるのであれば、特に書き方などの制限を気にする必要はありません。

しかし、効果的なスカウトメールを作成するためには、適切な手順やコツを意識して取り組むことがお勧めです。以下でスカウトメールの考え方について、基本的なポイントを解説します。

スカウトメール設計の基本フレーム

スカウトメールを書く上では「誰に」「何を」「どのように」伝えていくかをよく考えることが重要です。この3つのポイントを押さえることで、よりピンポイントに効果的なスカウトメールを送ることが可能です。

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

「誰に」伝えるかのポイント

スカウトメールを書く際は、転職希望者の性別や経験、転職する動機などを具体的にイメージしておく必要があります。どのような転職希望者に送る場合でも、想定する人材にマッチした内容でなければメールそのものを見てもらえない恐れがあるためです。

文面を作成する前に、まずは「誰に」対して伝えるメールなのかを明確にしましょう。人材像を明確にして、募集する人材のミスマッチを防ぐことが重要です。

「何を」伝えるかのポイント

スカウトメールの開封率・返信率を高めるには、転職希望者が興味・関心を持つ内容を盛り込むことが大切です。詳細な業務内容や給与や賞与、福利厚生、社風など、転職希望者が求めている情報を厚くして、「もっと話を聞いてみたい」といった気持ちにさせることが大切です。

どれほど待遇が良いスカウトメールでも、転職希望者自身が求める内容とマッチしていなければ返信してもらえません。自社が求める人材像が抱いているニーズを事前にリサーチして、スカウトメールの文面で「何を」伝えるのかを考えましょう。

「どのように」伝えるかのポイント

「誰に・何を」伝えるのかを明確にしてメールを作成しても、思うような成果が得られないこともあります。そうした場合には、文面を見直してみましょう。

転職希望者は複数の企業に応募していることがほとんどのため、短時間で内容が読み取れない文章は途中で読むことをやめてしまう恐れがあります。そのため、一読で伝わるように一文を短くしたり、内容を端的にまとめたりするといった工夫が必要です。

なお、スカウトメールは、すべてを個別の文面で作り込まなければならないわけではありません。

例えば、共通の属性を持つ転職希望者に対して母集団形成を行いたい場合は、一定の汎用性を持たせた文面で広くアプローチする方法も有効です。その場合でも誰にでも当てはまる内容にならないよう、職種・経験年数・志向性などのセグメントごとに訴求を出し分けることが重要です。

(参考:『スカウトメールのプロ・佐藤タカトシ氏が伝授。応募につながる文面の考え方(前編)』)

求める人材像と検索軸を明確にする

前述したように、スカウトメールを作成する際は、まず企業が求める人材像を明らかにする必要があります。スキルや経験だけでなく、人柄や趣味、ライフスタイルまで詳細に落とし込んだ「採用ペルソナ」をしっかりと固めることが重要です。

定めた採用ペルソナの考え方や価値観を分析すれば、アプローチする人材を選定しやすくなり、スカウトメールも効率的に改善できる可能性が高まります。

さらに、転職希望者が検索するキーワード、つまり検索軸に合わせることでより人材にマッチしたスカウトメールを送れるようになります。なお、検索軸を絞り過ぎると、人材像に合致する転職希望者が見つからない恐れがあるため、検索軸に優先順位を付けることをお勧めします。

採用ターゲットの設計をより具体化する「採用ペルソナ」について知りたい方は、以下の記事でも詳しく解説しています。
(関連記事:採用ペルソナとは?項目例・設定の手順・具体例をまとめて紹介【テンプレート付】

求める人材像に合わせた訴求ポイント整理

採用ペルソナが固まったら、自社の訴求ポイントを洗い出し、整理しましょう。スカウトメールは長いと読まれない可能性があるので、訴求ポイントを絞り込むことが大切です。

まずは自社の強みを客観的に明文化した上で、採用ペルソナに当てはまる人材が特に魅力に感じるものをピックアップすることが基本です。イメージしやすいように、訴求ポイントと訴求例を以下にまとめました。

【訴求ポイントと訴求例】

給与・賞与 業界平均よりも高月給である、高年収が見込める、毎年賞与を安定して支給している実績がある など
休日・休暇 完全週休2日制、土日祝日休み、連続5日間以上の休暇が取得可能 など
募集ポジション 幹部候補採用、将来のポジションアップを見据えた採用 など
業務内容 仕事の意義、やりがい、規模感・影響力 など
社風 風通しの良さ、雰囲気の良さ など

転職希望者視点で考えるスカウトメールの文面設計

メールの本文では、読み手の心情に寄り添った流れと文面を意識する必要があります。返信率を上げるためには、自社の紹介のみに終始するのではなく、転職希望者が知りたい情報を盛り込むことが重要です。

また、特定の人材に絞ってスカウトメールを送る場合は、特別感を持たせた内容に工夫することもコツです。

例えば、相手の職務経歴や自己PRを踏まえて、「○○の点に魅力を感じてオファーしました」という内容を盛り込めば、企業側の熱意や誠意が伝わりやすくなります。転職希望者からすると「自分のことをきちんと見てもらえている」と感じるため、返信しやすくなるでしょう。

自社情報を端的に伝えるための整理方法

伝えたい内容を盛り込むことは重要ですが、メールが長文になると読み手に負担をかけてしまいます。特に自社のアピールに関する部分は、長過ぎるとかえって悪い印象を与える可能性もあるため、端的にまとめることが良いでしょう。

ホームページなどを調べればすぐに得られる情報はできる限り含めず、一対一のメールだからこそ届けたい情報を絞り込むことが大切です。

具体的なものとして、以下の情報が挙げられます。

【スカウトメールに記載する自社情報】
●従業員にヒアリングした内容(仕事のやりがいなど)
●募集職種のキャリアパスの事例
●既存の従業員の1日のタイムスケジュール など

スカウトメールは、あくまでも転職希望者との接点を築くための一歩目に過ぎません。無理に魅力や熱意の全てを伝えようとせず、面談に誘導することを想定して構築しましょう。

ここまでの内容を踏まえて、実際の文面にどう落とし込むかを確認したい方は、以下の職種別採用DM文例集をご活用ください。記事で整理した考え方を、自社の採用業務に落とし込む際の参考資料としてダウンロードいただけます。

スカウトメールの書き方

スカウトメールを作成する上では、フォーマットをある程度参考にしながら、自社のオリジナリティーを盛り込んでいくことが近道です。
ここでは、スカウトメールの例文を基に、書き方のポイントを詳しく見ていきましょう。

開封される件名の作り方

スカウトメールと聞くと、まずは文面から作成しようと考える方もいるかもしれません。しかし、返信率を高めるためには件名を工夫することが重要です。
件名は、転職希望者に「見てみよう」と開封してもらうための最初のステップといえます。

スカウトメールの件名として考えられる良い例・悪い例を、以下にまとめました。

【件名の良い例・悪い例】

良い例 悪い例
●【未経験大歓迎】受注率〇%超えの営業職で、入社1年目で年収△△万円も可能! ●営業職を募集しています
●【平均月収△△万円以上】○○事業拡大につき、Webエンジニアを募集中! ●未経験からWebエンジニアにチャレンジしてみませんか?

悪い例に共通する点は「当たり障りのない内容」になっていることです。良い例では企業の魅力が客観的に伝わるように、具体的な情報を盛り込んだ内容にまとまっています。

特に強調したい内容は文頭に置いて、わかりやすくまとめることがポイントです。あいまいな表現は避け、できる限り数字を用いて自社の求人が魅力的に見えるように工夫してみてください。

スカウトメールの良い例

では、スカウトメールの基本的な設計を押さえた具体的な文例を紹介します。まずは良い例から見ていきましょう。

【スカウトメールの良い例】
(件名)
【面接のご案内】●●様の▲▲のご経験に興味を持ち、ぜひお会いしたいと思いお声がけしました

(本文)
●●様、はじめまして。
○○社で人事・採用担当をしております■■と申します。

このたび●●様のご経歴を拝見し、ぜひ一度お話しできる機会をつくっていただければと思い、ご連絡いたしました。
●●様が3年間、▲▲に携わってこられたご経験を活かすために、弊社が募集している△△のメンバーとしてご活躍いただきたいと考えているためです。

●●様には、弊社が新たに展開する△△のプロジェクトで、▲▲に関する役割を担っていただきたいと考えております。

弊社について、少しご紹介させてください。
弊社は、××の領域で高いシェア率を獲得しており、特に□□の分野では業界トップの業績を上げています。
今回新たに取り組む△△のプロジェクトも××との関連性が高いことから、弊社の主力事業として期待を寄せています。

詳しい業務内容や会社情報についてお知りになりたいときは、求人票や弊社ホームページをご覧いただけると幸いです。

(会社HPのURLリンクを載せる)

もちろん、初めから成果を求めるわけではなく、まずは業界の雰囲気を知っていただくためにも、1カ月のトレーニングを通じて必要な知識を学んでいただきます。共にはたらくメンバーとの交流会やランチミーティングも重ねながら、3カ月、半年かけてじっくりとチームになじんでいただければと考えております。

◆◆な社風も弊社の特徴ですから、●●様にも安心してご活躍の場を広げてもらえるのではないかと期待しております。

なお、今回の募集は広く公開しておらず、弊社が面接をご案内したい方にのみ、直接ご連絡しておりますので、●●様にご興味をお持ちいただけたらうれしいです。

お返事いただければ、こちらから面談日程を調整するためのご案内をお送りします。もし、「すぐにでも選考に進みたい」というご要望がございましたら、ご遠慮なくその旨をお伝えください。

それでは、●●様からのお返事を心よりお待ちしております。

この文例の良い点は以下です。

【良いポイント】
●メールを発信する側の名前が明記されている
●転職希望者がメリットに感じる情報を具体的に盛り込んでいる
●送付している根拠が明示されている
●企業側の紹介が端的にまとめられている
●転職希望者が次のステップに進みやすいように誘導している

全体的に情報の具体性が高く、転職希望者目線で情報を取捨選択できているといえるでしょう。

スカウトメールの悪い例

続いて、スカウトメールで避けたい表現などについても、例文とともに見ていきましょう。

【スカウトメールの悪い例】
(件名)
【業務拡大につき大量採用】残業少なめ、ノルマなしの△△職を募集

(本文)
はじめまして。○○社の人事・採用担当です。

弊社は、▲▲事業をメインに、さまざまな商品・サービスを展開しています。また、業界トップクラスの規模を誇り、本年は年間売上◆億円を達成しました。
社員数は年々増えており、会社の成長も著しいため、今後も新規事業を立ち上げていく予定です。

このたび□□のサービスをさらに広く展開するために、△△職を募集することにいたしました。
今回の募集職種は経験不問・学歴不問です。明るく前向きに取り組んでくださる方であれば歓迎いたします。

ご興味をお持ちいただけましたら、当社のホームページより、詳細情報をぜひご覧ください。

それでは、あなたのご応募お待ちしております。

この例文の悪い点は以下といえます。

【悪いポイント】
●件名が当たり障りのない内容になっている
●送り主の名前を明記せず、誰にでも送れる汎用性の高い文章になっている
●企業のアピールが多く、転職希望者がメリットをイメージしづらい
●企業ホームページのURLが掲載されていない
●どのような人材を求めているのかがわからない
●入社後のイメージが湧かない

このように全体的に手抜き感が残るスカウトメールでは、転職希望者が親近感を持てず、途中で離脱してしまいます。送り主をイメージして、文面を作成することが大切です。

(参考:『その求人票やスカウトメールは大丈夫?採用決定のために無料で今すぐできる5つの対策』)

【すぐ使える】スカウトメールの例文集

スカウトメールはあらゆる場面に合わせた内容で作成する必要があるため、いくつかのフォーマットを定めておくとスムーズです。
ここでは、職種や条件、2回目以降など、さまざまな場面で使える例文をまとめました。

職種別のスカウトメールの例文

まずは、職種別の例文から見ていきましょう。

営業職へのスカウトメールの例文

まずは、営業職のスカウトメールについて見ていきましょう。

(件名)
【営業職のご経験をお持ちの●●様へ特別なご案内】ぜひ一度お話しさせてください!

(本文)
●●様、はじめまして。
○○社で採用担当をしております■■と申します。

このたび●●様のご経歴を拝見し、5年間にわたる法人営業でのご経験に魅力を感じてご連絡いたしました。
現在、弊社では主力業務として法人営業部の強化に力を入れております。
そこで、●●様のお力をぜひ弊社にお貸しいただきたいと考え、お声がけをいたしました。

営業職の方が弊社ではたらく魅力について少しご紹介させていただきます。

○飛び込みでの新規開拓なし
弊社はオフィス機器や関連する機材を取り扱っており、BtoBでの安定したニーズがあるため、基本的には既存のお客さまへのルート営業が中心となります。

○オンライン営業の導入
弊社の営業部門ではオンライン営業の導入も積極的に行っており、移動時間の負担軽減や柔軟なはたらき方の実現を図っています。お客さまごとに過去のデータや取引履歴も整理されているため、安心して業務に取り組んでいただけます。

○歩合給あり
弊社は基本給に加えて歩合給制度を設けており、成果に応じた収入アップも見込めます。法人営業のご経験がある●●様の場合でしたら、月給は△△万円からのスタートとなります。

つきましては、一度カジュアルにお話しできる機会をつくっていただけないでしょうか。
●●様のご都合に合わせて、お電話やオンラインなど面談方法は柔軟に対応いたします。

まずは、●●様からのお返事を心よりお待ちしております。

営業職の場合は、募集に至った経緯を簡単に説明した上で、具体的な業務内容や待遇について記載しておくと興味を引き付けやすくなります。特に同職種の経験者へアプローチする際は前職と比較されるため、基本給や歩合給といった収入面での言及がお勧めです。

また、企業側の熱意や仕事に対する姿勢なども簡単に触れておくと、読み手の心を動かしやすくなるでしょう。

エンジニアへのスカウトメールの例文

続いて、エンジニアを募集する際のスカウトメールについて見ていきましょう。

(件名)
【月収△△万円以上】●●様のスキルを最大限に活かせる現場です!

(本文)
●●様、はじめまして。
○○社で採用担当をしております■■と申します。

このたび●●様のエンジニアとしてのご経験を拝見し、ぜひ一度お話しできる機会をつくっていただければと思い、ご連絡いたしました。

弊社は、企業のインフラ構築をサポートするサービスを扱っております。お客さまとディスカッションを行い、ときにはビジネスモデルの最上流から参画してサービスをご提案するなど、幅広いポジションでの業務をご経験いただけます。

ここで、弊社ではたらく魅力を少しご紹介させていただきます。

(1)月給△△万円以上、賞与年2回、年間休日日数▲▲日
給与や経験、能力に応じて調整されますが、●●様の場合でしたら、月給△△万円以上のスタートとなります。

(2)リモートワーク可、勤務時間の調整可
弊社では業務内容に応じてリモートワークを導入しております。また、基本的には勤務スケジュールもご自身で調整していただけるので、一緒にワークスタイルを決めましょう。

(3)スキルアップ・教育制度
弊社では××の分野での教育制度が現職のエンジニアから評価されています。資格取得のサポートも充実しており、例えば●●様が□□の資格取得を目指される場合は、◆◆の研修や受講費用も弊社が負担させていただきます。

【開発言語】
Java/C#/Ruby/VB.NET/C++/PHP/VBA/Perlなど

【データベース】
SQL Server/Db2/MySQL/Oracle/SQLite

つきましては、一度カジュアルにお話しできる機会をつくっていただけないでしょうか。
●●様のご都合に合わせて、お電話やオンラインなど面談方法は柔軟に対応いたします。

まずは、●●様からのお返事を心よりお待ちしております。

エンジニアの場合は、勤務条件やスキルアップの仕組みについて詳しく記載することが効果的といえます。
エンジニアは在宅でも業務が完結する職種のため、リモートワークの有無は必ず明記してください。加えて、時短勤務やフレックスタイム制など、ワーク・ライフ・バランスを充実できる点も明記できると、より魅力的な内容に仕上がります。

また、基本情報として、使用する開発言語やデータベースについても記載しておきましょう。

事務職へのスカウトメールの例文

次に、事務職を募集する際のスカウトメールの例文をご紹介します。

(件名)
【●●様へ限定のご案内:経理】月給△△万円以上スタートで、新しいキャリアを築きませんか?

(本文)
●●様、はじめまして。
○○社で採用担当をしております■■と申します。

このたび●●様のご経歴を拝見し、ぜひ一度お話しできる機会をつくっていただければと思い、ご連絡いたしました。

弊社では現在、□□グループの本社経理機能として、経理・財務・資本戦略・M&Aなどを担う部門の強化に力を入れております。
●●様の5年間にわたる経理のご経験をそのまま活かしていただける職場であると考え、お声がけをさせていただいた次第です。

また、今後はより広範な職務を担当していただけるので、●●様のキャリアアップの実現も可能です。

ここで、簡単ではございますが、弊社ではたらく魅力についてご紹介させていただきます。

(1)月給△△万円以上、賞与年2回、年間休日日数▲▲日
給与や経験、能力に応じて調整されますが、●●様の場合でしたら、月給△△万円以上のスタートとなります。

(2)ワーク・ライフ・バランスの充実
弊社では育児と両立する女性管理職者も多いことから、お子さまの発熱などで急に休まなければならなくなったときも、全員が快く受け入れる体制が整っています。ご家族との時間を大切にすることも、大切な仕事の土台であると考えており、有給消化率は100%を達成しております。

バックオフィス業務の場合は、待遇や勤務条件について丁寧に説明することが大切です。また、業務内容に幅を持たせられるのであれば、転職希望者のキャリア拡大につながる点に触れてみることも良いでしょう。

条件別のスカウトメールの例文

続いて、条件別のスカウトメールの例文も紹介します。

管理職へのスカウトメールの例文

まずは管理職へ送付する場合の例文です。

(件名)
【●●様】業界No.1シェアの××領域で部長職を募集しています

(本文)
●●様、はじめまして。
○○社で採用担当をしております■■と申します。

このたび●●様が50人規模の部署をマネジメントされている経験を拝見し、ご連絡いたしました。

弊社は××領域で業界No.1のシェアを獲得しており、ここ3年で毎年成長率◆%を達成するなど、右肩上がりに拡大を継続しております。
現在、弊社では事業拡大につきIPOを視野に入れた準備を進めております。
それに伴い、人員の大幅な増加が見込まれていることから、核となる部長職をお任せする人材を探していたところ、●●様のプロフィールにたどり着きました。

●●様には、ぜひ部署内の予算や組織づくりなど、全体の裁量権を持って部長職をお任せしたいと考えております。

少しでもご興味を持っていただけましたら、オンラインでも可能ですので、一度カジュアル面談の機会を設けていただけないでしょうか。

●●様のお返事を心よりお待ちしております。

管理職ポジションで経験者を募集する場合には、募集の経緯や入社後に任せたい業務を詳細に伝えることがポイントです。

また、すでに前職で重要なポジションに就いている可能性も高いため、スカウトメールの段階ではあまり強いアピールは行わず、カジュアル面談への誘導を最優先に考えましょう。

2回目のスカウトメールを送る際の例文

スカウトメールを2回以上に分けて送る場合には、メールの文頭に「度々のご連絡、失礼いたします」など、前置きを添えましょう。具体的な例文は以下の通りです。

(件名)
【再送】ぜひ一度お話ししたいと思い、諦め切れずお声がけさせていただきました

(本文)
度々のご連絡、失礼いたします。
○○社の人事・採用担当の■■と申します。

先日、弊社の○○職に関してご案内のメールをお送りさせていただきましたが、その後ご検討はいかがでしょうか。
今後のキャリアについて検討をされていましたら、ぜひ一度カジュアルに弊社の紹介をさせていただけないでしょうか?

不明点などがございましたら、遠慮なくご連絡ください。

ぜひとも●●様とお話しさせていただきたいと考えておりますので、ご返信を心よりお待ちしております。

積極的に採用したいという姿勢を繰り返し示すことで、転職希望者に興味・関心を持ってもらえるように工夫することが大切です。

スカウトメールの開封率を高めるポイント

スカウトメールを送信する際には、開封率が高まるような工夫を凝らすことも大切です。ここでは、以下のポイントを紹介します。

●適切なスカウトメールの種類を選ぶ
●メールが開封されやすい時間帯に送る
●最近経歴やプロフィール情報を更新したユーザーにアプローチする
●魅力的な件名を設定できているか確認する

適切なスカウトメールの種類を選ぶ

スカウトメールは、送り先に応じて「不特定多数に送るもの」と「特定の転職希望者に送るもの」の2つに分類できます。それぞれの特徴を踏まえて、最適な種類を選択しましょう。

不特定多数に送る「オープンオファー」

オープンオファーは、転職サイトなどに登録している不特定多数の転職希望者に対して、まとめてスカウトメールを送信する方法です。

送信先に特定の条件を求めないため、細かい条件を設定しない場合の採用に向いています。
オープンオファーでは、一度に多くの転職希望者へアプローチできる点が特徴であるため、「共通の特徴を持った転職希望者で、幅広く母集団形成を行いたい」場合に有効です。

なお、メールの文面は母集団の分類ごとにカスタマイズできます。一方で、不特定多数を対象としているため、「画一的な内容になりやすく、特別感を演出できない」「メールの開封率・返信率が低い傾向にある」という課題もある点には注意してください。

特定の転職希望者に送る「プライベートオファー」

自社の採用要件に合致する特定の転職希望者に対して、スカウトメールを送信する方法をプライベートオファーといいます。プライベートオファーには、「条件一致オファー」と「完全一致オファー」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

条件一致オファーはスキルや経験、勤務可能エリアなどの特定の条件に一致する転職希望者を絞り込み、スカウトメールを送る手法です。

一方、完全一致オファーは名前の通り、複数の条件が完全一致する転職希望者に対して、スカウトメールを送信する手法です。いずれの手法も、確度の高い採用活動を行う際に有効な点が特徴です。

メールの文面を個別に考える手間はありますが、「採用要件が固まっている」また「少ない採用人数で、より合致する人材を採用したい」場合には有効な方法となり得ます。

「未公開の情報を特定の転職希望者にのみ伝える」「特定の転職希望者の経歴・職歴を意識した文面を作成する」といったカスタマイズも自由自在です。

そのため、相手にもしっかりと特別感や企業の熱意が伝わり、不特定多数を対象にしたものと比べてスカウトメールの返信率が高い傾向にあります。

メールが開封されやすい時間帯に送る

スカウトメールの開封率は、時間帯によっても左右されます。送信したタイミングから転職希望者がメールボックスを開くまでにタイムラグがあるほど、ほかのメールに埋もれてしまう可能性が高くなるためです。

メールの開封率が高い時間帯は、一般的には「出勤時間帯(8:00~9:00ごろ)」「ランチ時間帯(12:00~14:00ごろ)」「帰宅時間帯(17:00~18:00ごろ)」と言われています。

なお、たとえ自動送信設定であっても、早朝や夜中などにスカウトメールを送付することは避けてください。「この時間にメールが届くなら、時間外労働や残業が常態化しているのではないか」というマイナスな印象を抱かれる恐れがあります。

最近経歴やプロフィール情報を更新したユーザーにアプローチする

開封率を上げるには、転職サイトに直近でログインしており、かつ経歴やプロフィールを更新したばかりの転職希望者に、スカウトメールを優先的に送付することも効果的です。

このような転職希望者は、直近での転職の意欲が高くスカウトメールをこまめに確認しているため、開封率が高い傾向にあります。

転職サイトを定期的に確認した上で積極的にスカウトメールを送信して、自社の存在や魅力をアピールしましょう。

魅力的な件名を設定できているか確認する

前述したように、件名の内容次第で、メールを開封してもらえるかどうかが決まると言っても過言ではありません。スカウトメールの文面を作成したあとは、転職希望者に送付する前に件名を必ず確認しましょう。

ありきたりな内容になっていないか、転職希望者一人ひとりが「自分に対して送られたメールだ」と感じるような工夫が不可欠です。

スカウトメールの返信率を上げるポイント

スカウトメールの開封率を高めることと並行して、返信率を上げる工夫も取り組んでいく必要があります。

【スカウトメールの返信率を上げるポイント】
●冒頭に転職希望者のメリットを提示する
●経験・スキルが自社で活きる理由を伝える
●転職希望者が承諾しやすい次のアクションを提示する
●相手に合わせて特別感のあるメッセージを入れる

どのような取り組みが効果的なのか具体的に見ていきましょう。

冒頭に転職希望者のメリットを提示する

転職希望者から返信してもらうためには、当然ながら最後までメールを読んでもらう必要があります。単に企業情報が羅列されているだけでは、転職希望者には何も魅力に映りません。転職希望者にとって、スカウトメールを開封・返信することでどのようなメリットがあるのかを明示しましょう。

基本的にスカウトメールは新着順に読まれていくため、冒頭に転職希望者にとってのメリットをハッキリと提示し、興味を引き付けることがポイントです。

経験・スキルが自社で活きる理由を伝える

スカウトメールの返信率を上げるには、転職希望者が保有しているスキルや経験をどのように活かせるのかを明示することも重要だといえます。

具体的なスキルや数字(営業経験〇年など)を明記すれば、転職希望者の経歴などをきちんと把握した上でメールを送っている印象を与えられるでしょう。

実際にはたらいたときのイメージを持ちやすくすることで、返信率を高めることが大切です。

転職希望者が承諾しやすい次のアクションを提示する

スカウトメールを送った転職希望者に次の行動を求める際は、過度な負担にならないように返信のハードルを下げることが大事です。次の行動が複雑なものであれば、そのままスルーされてしまう恐れがあるため、比較的簡単な内容にとどめておきましょう。

転職希望者に承諾してもらいやすいアクションとしては、カジュアル面談が挙げられます。カジュアル面談は、その内容が選考に影響することがほとんどないことから、「採用面接に進むかどうか迷っている」という段階の転職希望者からの返信も期待できます。

企業と転職希望者でざっくばらんに情報交換ができる場となるため、相互理解も早くなります。返信へのハードルを下げるために「30分程度でも問題ありません」「土日やお昼の時間帯でも問題ありません」などの一言を添える工夫も重要です。

(参考:『カジュアル面談とは?面接との違いや事前準備と進め方、注意点を解説』)

相手に合わせて特別感のあるメッセージを入れる

スカウトメールは「あなただけの特別なメール」だと相手に伝わるような内容にしましょう。転職希望者ごとに内容を変えて特別感のあるメッセージを含めることで、自分事として捉えてもらいやすくなり、返信率の向上が期待できます。

テンプレートの文面を使うと送付までの時間や手間は短縮できますが、不特定多数の転職希望者に送っているメールだと受け取られ、返信率は低くなります。

特別感のあるスカウトメールを作成する際は、主語を転職希望者に置き換えることが大切です。例えば「転職希望者の名前を本文に含める」「転職希望者のスキル・経験が、自社の採用要件に合致していることを伝える」「転職希望者の希望条件に触れる」などが挙げられます。

スカウトメールを作成するときの注意点

続いて、スカウトメールの効果を落とさないための注意点を紹介します。

●専門用語・ネガティブキーワードは使わない
●長文にならないようにする
●自社のアピールばかりに終始しない
●誤字脱字に注意する

専門用語・ネガティブキーワードは使わない

スカウトメールでは、わかりやすさと読みやすさが重要なポイントとなります。そのためには、難解な専門用語はできる限り使わず、読み手に寄り添った表現を心掛けることが大切です。

特に異なる業界ではたらいている転職希望者に送る際には、専門用語が多い文面だと内容がよく伝わらないばかりか、余計な不安を与えてしまう可能性があります。業界や社内特有の用語は用いず、一般的な表現を意識しましょう。

ただし、専門職の募集などで「最低限この程度の用語は理解しておいてほしい」といった考えがある場合は例外です。

また、ネガティブな印象を与える言葉も使わないほうが賢明です。
ネガティブに受け取られる可能性のあるキーワードとしては「急募」「大量採用」「学歴不問」「実力主義」「稼げる」「早期キャリアアップ」「社内イベント多数」などが挙げられます。

使用自体が禁じられているわけではありませんが、これらの言葉を安易に用いてしまうと、スカウトメールへの反応が悪くなる恐れがあります。

なお、「学歴不問」「実力主義」などは文脈によっては強みにもなる言葉なので、人材要件によって文章を工夫すれば問題ありません。

長文にならないようにする

スカウトメールでは、伝えたい内容を十分に精査できていないなどの理由から、文面が長くなってしまうこともあります。あまりにも長文になれば、そもそも読んでもらえない確率も高まるので、1回のメールはスマホ1画面に収まる程度(目安として400~500文字程度)にとどめることがコツです。

長文になり過ぎる場合は内容を整理することが基本ですが、やむを得ない場合は分割送信も検討しましょう。

自社のアピールばかりに終始しない

自社の魅力をアピールすることは大事であるものの、紹介パートはできるだけ短くまとめたいところです。たとえどれだけ優れた会社であっても、「自分にどのようなベネフィット(利益や恩恵)があるのか」がわからない状態では興味を持ってもらえません。

そのため、自社本位の過度なアピールは避け、転職希望者の視点に立ってどのような魅力があるのかを掘り下げていきましょう。自社の魅力を洗い出した上で、転職希望者の条件を踏まえて整理することが大切です。

誤字脱字に注意する

スカウトメールの件名や本文には、誤字・脱字がないように注意してください。どれほどスカウトメールの内容が良くても、誤字・脱字が1つあるだけで、企業のイメージダウンにつながり、返信率が下がってしまう可能性があります。

転職希望者からの信頼性を保つためにも、プロフェッショナルな文面を意識しましょう。誤字・脱字などのケアレスミスは徹底的に防げるよう、人事・採用担当者間で認識を擦り合わせておくことをお勧めします。

スカウトメール運用を仕組み化する方法

スカウトメールでは、作成や運用などにさまざまなリソースが必要です。よりスムーズな運用を行うためには、以下で紹介する仕組み化が重要です。

【スカウトメール運用を仕組み化する方法】
●スカウトメールの型・テンプレートを整備する
●効果測定と改善を回すための指標を設計する
●人事チームで運用ルールを共有する

それぞれの方法について、詳細を確認しましょう。

スカウトメールの型・テンプレートを整備する

スカウトメールで成果を出すには、効率化とパーソナライズの両立が重要です。

スカウトメールは転職希望者一人ひとりに合わせた内容に仕上げる必要があるため、全てをイチから作成すると手間がかかってしまいます。より効率的に開封率・返信率を高めるには、用途別にテンプレートを分けると良いでしょう。

しかし、こうしたテンプレートは工数削減には有効ですが、転職希望者に「同じようなスカウトだな」と感じられる可能性があります。テンプレ感の強い文面では、開封率や返信率の向上は望めず、思うような効果は得られないことを念頭に置いておきましょう。

まずは不特定多数の転職希望者に活用できる大枠のテンプレートを作成します。その上で、「転職希望者の経歴に触れる一文」「その経験をどのように活かしてほしいか」「転職希望者にとってのメリット」といった情報を盛り込む工夫が大切です。

テンプレートには、現場の声を反映させることで、よりリアルな文面になります。こうした運用を行う中で、毎月の返信率を分析してテンプレートを更新すれば、効率と成果の両方を取り込んだスカウト運用につながるはずです。

効果測定と改善を回すための指標を設計する

スカウトメールを実施したあとは、次に活かすために効果を振り返ることが大切です。効果を詳細に把握するには、入り口から出口までの数値を分解して、以下に挙げる「開封率・返信率・面談化率」などの指標に落とし込むことが欠かせません。

【スカウトメールの指標設計】
開封率:送信したメールのうち、何件開封されたか
返信率:送信数に対して、転職希望者から何件返信があったか
面談化率:返信数のうち、何件が実際に面談・面接まで至ったか

上記の指標を軸に、選考通過率や入社受諾率、入社後定着率などにひもづけると、採用活動に対してスカウトメールがどの程度の効果を発揮しているのかを把握できるようになります。

例えば、開封率は高いが返信率は低い場合には、件名と本文の内容のずれが疑われるため、文面を見直すと数値の改善が見込めるでしょう。

週次、あるいは月次でそれぞれの割合を数値化することで「どこに問題があるのか」が明確になり、場当たり的な改善からの脱却が望めます。

人事チームで運用ルールを共有する

スカウトメールの運用は属人化する可能性が高いため、チーム全体で運用ルールを定めた上で擦り合わせておくこともお勧めです。

運用が属人化すると、人事・採用担当者の異動・退職が発生した場合に、運用できなくなるリスクが生じます。属人化はスカウトメールのテンプレートや運用ルールなどが、個人のPCや頭の中のみで完結して共有されない場合に起こるので、チーム間で体制を整えておく必要があるのです。

例えば、テンプレートや送信先のリストは個人のPCで管理するのではなく、ドキュメント化してチーム全体で共有してみましょう。どの従業員が業務に当たる場合でも、同じレベルの運用が実現できるでしょう。

チーム内で定期的に運用状況を確認した上で改善点を洗い出すことで、どの従業員が担当することになっても運用の質が維持され、安定した成果につながります。

まとめ

スカウトメールは企業から転職希望者に直接アプローチできることから、従来の「待ち」の手法では出会えないような人材と接点を築けるチャンスになり得ます。件名や内容にこだわれば、企業の規模や知名度に左右されずに魅力をアピールできるので、中小企業にとっても有効性の高い手法といえるでしょう。

スカウトメールを作成する上では、転職希望者の立場や募集職種に応じて、丁寧に内容を精査していくことが大切です。まずは自社の魅力を客観的に掘り下げるとともに、採用ペルソナを明確化し、相手に合わせた訴求ポイントを探ってみましょう。

記事でスカウトメールの基本を理解したら、次は自社で使える文面例を持っておくと検討が進めやすくなります。職種別の採用DM文例をまとめた資料を、実務に活かすための参考資料として以下からダウンロードいただけます。

スカウトメールを含めた採用手法の全体像や、採用活動の設計についてさらに理解を深めたい方は、以下の記事も参考にしてください。
(関連記事:【2025年版】採用手法16選を徹底比較|メリット・デメリット・最新の注目トレンド

また、スカウトメールの成果を高めるために重要な「採用ペルソナ」の設計方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
(関連記事:採用ペルソナとは?項目例・設定の手順・具体例をまとめて紹介【テンプレート付】

(制作協力/株式会社eclore、編集/d’s JOURNAL編集部)

求職者への“口説き方”が分かる!職種別採用DM文例集

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